FFRI-Tech-Meeting #3-1 「DBとtabaruの話」

プロダクト開発第二部の室井です。

年内最後のFFRI-Tech-Meeting(FFRIの社内技術者向け勉強会)は、今回含め、全3回に渡って各セッションのスピーカーが自らのセッションの模様をお伝えします。


第1セッションは、「DBとtabaruの話」です。

すでに多くの場所で使用されているデータベースではありますが、その設定・チューニングには正解がなく職人的であるのが現状です。

弊社のゲートウェイ型標的型攻撃対策製品であるFFR tabaruでもクローラーの巡回情報やクライアントのアクセス情報の管理にデータベースを導入しており、やはりパフォーマンスチューニングには一苦労させられました。

そこで実際に行ったデータベースのチューニングについて、改めてその実施手順を整理し、発表することで知識を共有するとともに今後の開発においてさらに効率的な運用ができるのではないかと考え、勉強会のテーマとしました。

tabaru_db


今回の発表では、主にTabaruにおけるデータベース運用の概要からPostgreSQLでのデータベースチューニングについて、データベースの設定見直し、SQLのチューニングという順でその手順を紹介しました。

設定に関しては本来運用規模やマシンスペック等によって複雑に変化するのですが、今回はわかり易くするためにイニシャル設定からメモリに関する設定を変更し、ベンチマークをとった結果を示すことで設定変更による効果が得られることを示しました。

SQLのチューニングではログファイルや拡張ライブラリのpg_stat_statementsを使った統計情報の収集からスロークエリを分析し、EXPLAIN句を使ってSQL文の評価を行う基本的な流れについて紹介しました。


最後に、NPO法人 PostgreSQLユーザ会により開催されたPgDayについて紹介しました。

PgDayは、メイントラックとチュートリアルトラックの2トラックで実施されていましたが、その中でもチュートリアルトラックで行われた「実践!PostgreSQL運用」というセッションでは実経験とアーキテクチャから設計をある程度体系化しており、設計の折には役に立つと思います。

下記のサイトでスライド資料(http://www.postgresql.jp/events/pgday12files/T5slide)が公開されています。


PgDay 2012 Japan

http://www.postgresql.jp/events/pgday2012_fall/


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