MWS(マルウェア対策研究人材育成ワークショップ)2012 レポート1
技術戦略室の村上です。
10月30日~11月1の3日間にかけて島根県松江で開催されているMWS(マルウェア対策研究人材育成ワークショップ)2012に参加しています。
MWSは、2008年からCSS(コンピュータ・セキュリティ・シンポジウム)と併催されているマルウェア解析技術の研究を主目的としたワークショップです。当初は、CCC(サイバークリーンセンター)で収集されたボット観測データを「研究用データセット」と位置付け、それらデータを利用した研究、検証結果を発表する場となっていました。2009年からは、この動きをより推し進めチーム戦の形態でデータセットを解析し、解析結果を発表し、出来を競うMWS Cupと言うイベントが実施されています。各チームは、1週間前に提示される事前課題に準備運動として臨んだ後、当日会場にて提供される競技用データを2、3時間で解析します。今回移動の関係上、私が現地に到着したのは各チームによる解析結果発表の最中となったため競技(解析)の雰囲気を味わうことはできませんでしたが例年の風景から想像するに「大人のCTF」と言った感じではないでしょうか。
本日(2日目)は、MWS特別セッションに参加していますが産業界からの発表としてトレンドマイクロ株式会社の松川さん、株式会社カスペルスキーの前田さん、弊社CTOの金居、株式会社ラックの川口さん(発表順)による発表が行われました。話を伺ったところ、こうした産業界からの発表はこれまでのMWSにおいても初の試みらしく、研究(シーズ)と産業(ニーズ)の融合という意味において非常に価値のある取り組みだと思います。
追って2日目後半と3日目の模様をご紹介させて頂きます。
実行委員長兼プログラム委員長の畑田さん(NTTコミュニケーションズ株式会社)
プログラム委員の弊社松木(先端技術研究部)
会場のくにびきメッセ(島根県立産業交流会館)
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