FFRI-Tech-Meeting #5-2 「Wixによるインストーラ作成」
プロダクト開発第一部の砂山です。
私は、製品開発業務に携わっているのですが、その中でインストーラの開発を行うことがあります。
Windowsのインストーラ開発ツールには様々なツールがありますが、今回はその1つであるWixについて話をしました。
WixとはWindows Installer XML toolsetの略称です。
その名の通り、XMLで記述されたソースファイルからMSIパッケージを作成するツールになります。
ツール自体はフリーソフトウェアとして公開されており、手軽に利用できるようになっています。
Wixによるインストーラ開発の全体の流れとしては以下のようになります。
1.インストールするコンポーネントを用意する。
2.XMLソースファイル(.wxs)にインストールするコンポーネントの指定やインストール時の動作を記述する。
3.XMLソースファイルをコンパイルして、オブジェクトファイル(.wixobj)を作成する。
4.オブジェクトファイル、コンポーネント等をリンクしてMSIパッケージ(.msi)を作成する。
XMLソースファイルには、インストーラの様々な情報を定義するのですが、その構成は以下のようになっています。
XMLソースファイルが作成できれば、以下のようにコマンドを実行すればコンパイル、リンクができます。
コンパイル
candle ~.wxs
リンク
light ~.wixobj -out ~.msi wixui.wixlib -loc WixUI_ja-jp.wxl
Windows Installerの標準機能を使用するだけのシンプルなインストーラを作成するのであれば、これだけで十分です。
標準機能だけでは十分でない場合、カスタムアクションを利用することができます。
カスタムアクションを使用すれば、ユーザ定義のアクションをインストール処理中に実行することができます。
C++などで開発した外部DLLから関数を呼び出すということも可能です。
これにより柔軟な開発が可能になっています。
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