CROSS 2014 エンジニアサポートに参加しました
プロダクト開発第二部の愛甲です。
今回は1/17にベルサール新宿グランドにて開催された技術者向けのイベント「CROSS 2014 エンジニアサポート」に参加してきましたので、そのレポートを書きたいと思います。
【CROSS 2014会場】
CROSS 2014はWEBテクノロジーに関わる技術者向けのイベントであり、扱われる技術分野もテスト技法から機械学習、アセンブラ、ゲーム、クラウド、分散処理と様々なもの(セッション)がありました。どのようなセッションがあったのかは公式ページのプログラムから確認できます。
今回、12:00~13:00のA会場「機械学習CROSS」のセッションにて弊社の村上が、そしてB会場「アセンブラ短歌×バイナリかるた」に私(愛甲)が登壇しました。
アセンブラやバイナリといったものをWEBテクノロジーと言ってよいのかどうかという話はさておき、まずは「アセンブラ短歌×バイナリかるた」のセッションについて紹介したいと思います。
このセッションでは5・7・5・7・7、31バイトからなる機械語コードでプログラムを書いてみるという「アセンブラ短歌」と、バイナリ列から何のフォーマットであるかを答えるゲーム「バイナリかるた」についての内容でした。
アセンブラ短歌は意味のあるバイナリ列(例えば実行すると文字列を表示するもの)を5・7・5・7・7に合わせて記述する遊びです。
上記の31バイトはUbuntu/x86上にてWakaと表示するアセンブラ短歌です。アセンブラ命令が5・7・5・7・7に区切られています。詳細は公式ページを参照してください。
バイナリかるたはディスプレイに表示されるバイナリ列から、それに対応したかるたを(素早く)とるゲームです。通常は4~6名でプレイするようです。
【バイナリかるた】
今回は前方のスクリーンにバイナリ列が映し出され、それを見て参加者がかるたをとるというルールで、実際にバイナリかるたを体験するセッションとなりました。画像からは文字が小さくて見えないかもしれませんが、ELF、PE、PNG、JPGといった一般的なものからTCP/UDPパケット、FATファイルシステムといったものまで多種多様なバイナリ列が対象となりました。
【スピーカーがバイナリ列の解説を行っている】
これらはコツをつかめば左にあるビットイメージからx86、ARM、PPCといったプロセッサの区別や、圧縮されたデータかどうか、文字列かどうか、ASCIIかUNICODEかといったことが分かり、なかなか奥が深いゲームだと感じました。
アセンブラ短歌、バイナリかるたは坂井弘亮氏が発案した遊びで、公式ページにてその詳細が確認できます。
午前中で自分が登壇するセッションは終わったため、午後からは興味あるいくつかのセッションに参加しようと思い、まずは14:10からB会場で行われた「ゲームCROSS」に参加しました。
ゲームCROSSでは、近年のモバイルにおいてブラウザからネイティブアプリにゲーム開発環境が移っており、それに際してどのような問題点があり、その対策、違いの認識といった観点で話されていました。
昨今のモバイルゲームはオンラインがほぼ当たり前になっており、求められるものが純粋に面白いゲームを開発する技術だけではなくなっています。そして、ブラウザをベースとしたゲームを作ってきたWeb系のエンジニアにとっては自由度の高いネイティブ環境でゲームを作るのは技術障壁が高く、逆にコンソールゲームを作ってきたエンジニアにとってはオンラインを前提にしたゲームを作るにあたりサーバ運営やセキュリティといった面に弱い傾向がある、といったゲーム開発の現場でまさに問題となっている議論がかわされていました。
私はゲームの専門家ではありませんが、セキュリティといった点でも確かにオンラインゲームはどうしても攻撃やチートへの対策を考えなければならず、ゲームそのものにかける以上のリソースが必要になってきます。この点についてはセキュリティ側のエンジニアも何か対策を考える必要があるのかもしれません。
そして弊社の村上が登壇している「機械学習CROSS」セッションにも少しだけ参加しました。こちらはとても大盛況でおそらく100人を軽く超えるほどの参加者がいらっしゃいました。
【機械学習セッション】
CROSS 2014は、様々なテクノロジーに関わるエンジニアが交流(CROSS)することにより、より広く深い見識を得る場を提供することを目的としたイベントです。そのためブログでは紹介しきれないほどの様々なセッションがあり、自分がまったく知らなかった業界や課題、問題点などを認識できます。私も初めて参加したのですが、広く学べるという点でとても面白いものでした。
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