MWSレポート 2日目 MWS Cup のプレゼンと表彰式
先端技術研究部の松木です。
MWS 2013 の2日目の様子についてお伝えします。
2日目の午後に MWS Cup の講評セッションがありました。このセッションでは、それぞれの参加チームが、どのようなアプローチ、手法で課題を解いたかをプレゼンテーションします。MWS Cup の総合順位は、解答が正しいかどうかによる技術点だけでなく、このプレゼンでアピールされる解法の効率性、独創性やチームの特色等による芸術点の合算で決まります。
著名な CTF では、競技の後に問題の解き方をブログなどに write up する人がいますが、全ての参加チームが解法をプレゼンし、その内容もスコアに反映されるというのが MWS Cup の特徴です。講評セッションを通して、その場で他のチームが使用したツールや解析手法を学べるようになっています。出題者による当日課題の解説もあります。
年々参加チーム数が増えており、1チームのプレゼン枠は5分というライトニングトークでしたが、限られた時間の中で、各チームが成果をアピールし、中にはウケを狙ったり、解けなかった理由などを面白く発表するチームもあり、会場は大いに盛り上がりました。
【MWS Cup講評セッションの様子(CSS/MWS2013の公式中継チャンネル)】
http://www.ustream.tv/recorded/40066150
今回、弊社代表の鵜飼が MWS Cup の評価委員を務め、ユニークかつ全課題に対する解法を真摯に解説するプレゼンを行った「GOTO Love and 初代森研」チームに FFRI 賞を贈呈しました。人数が多かったり、ユニフォームTシャツがあったり、いろいろと凄いチームでした。チームリーダーの永井信弘さん(早稲田大学)からは、「来年はFFRI Datasetを使って論文でも入賞を目指します」という熱いコメントをもらいました。来年の研究論文に期待が膨らみます。

【FFRI賞 表彰の様子】

【FFRI賞受賞の「GOTO Love and 初代森研」チームの皆さんとFFRI代表・鵜飼】
その後、夕方に CSS/MWS の論文賞および MWS Cup の表彰式がありました。MWS Cup の当日課題の解答とプレゼンの採点の結果、なんと FFRI 賞を受賞した「GOTO Love and 初代森研」チームが MWS Cup 総合優勝となりました。おめでとうございます!
MWS Cup は今年で5回目の開催で、年々課題の難易度が上がっていますが、課題を解けるチームが増えてきており、全体的に技術力が底上げされていると思いました。また、複数の初参加チームも奮戦しており、マルウェア解析や対策技術が新たな人々に広がってきていると感じました。MWS Cup に興味がわいた方はぜひ来年ご参加ください。
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