公安調査庁「サイバー攻撃の現状2020」から

6月29日に公安調査庁から、サイバーパンフレット「サイバー攻撃の現状2020」が公開されました。
このパンフレットは、国内外で深刻さを増すサイバー攻撃の現状等について、広く国民に周知する目的で公開されました。本冊子では、サイバー攻撃に関する事例を交えつつ、「サイバー攻撃の主体」や「サイバー攻撃の目的」、「サイバー攻撃手法と対策」などわかりやすく解説されています。特に、近年サイバー攻撃の脅威にさらされているオリンピックについても言及されており、影響が国民生活に及ぶ可能性があることから注意を呼び掛けています。

東京オリンピック開催に向けて、政府や東京都はテレワーク(在宅勤務)の実施を推進しています。また、足元では新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大をきっかけにテレワークを実施する企業も増加しています。しかし、テレワークにおいて、家庭内のネットワークは社内ネットワークに比べネットワークセキュリティが脆弱であるケースが多いのが現実です。そして、サイバー攻撃者は、テレワークの増加を攻撃のチャンスとして捉えている可能性が高く、対策が必要です。

近年のサイバー攻撃は高度化しており、ネットワークのセキュリティ対策だけでサイバー攻撃を防ぐのは難しいため、エンドポイントセキュリティ(PC端末のセキュリティ)の重要性が増しています。実際、マルウェアによる攻撃が実行されるのはネットワークではなく、エンドポイント(PC端末)です。エンドポイントでマルウェアによるサイバー攻撃をリアルタイムで防御することが出来れば、実害が発生せずにセキュリティリスクを最小限に抑えることが可能となります。これはテレワークだけに限らず、ネットワークセキュリティ対策が施されているオフィス内においても同様のことが言えます。ネットワークセキュリティを通り抜けてしまう最近の高度なマルウェアからの被害を防ぐため、エンドポイントセキュリティが重要となっています。

エンドポイントセキュリティの重要性に関しては、「エンドポイントセキュリティが大切な理由」、テレワークでのエンドポイントセキュリティの役割については、「テレワーク導入時に検討すべき次世代エンドポイントセキュリティとは」をご覧ください。

2020-07-09

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